いやー、期待通りおもしろいですよね。
三谷大河「鎌倉殿の13人」
去年の青天を衝けも大好きだったけど
一気に明治大正昭和から平安末期に引き連れていかれた感じがしております。
平安末期の野蛮感
今回も見どころたっぷりだったんですけど、
冒頭から「おお。平安末期なんだな」って見せつけられたのが
首級取りの場面でしたね。
ここ最近の大河って、ナレ死が多かったり、戦の場面も殺陣が美しく見せられてたりしてたと思うんですけど。
いや、綺麗な殺陣それはそれで好きですけど。
(むしろそっちのほうが好き説ある)
今回の血飛沫が飛び散り、武士の情けでざっくり心臓をひと突きしたり、首をざっくり落とす場面とか、新鮮でしたねー。
いやー、今とは違う感覚の時代をちゃんと描いているなぁ、そんな時代でも初めて「人を殺す」となるとやっぱり手も震えるよね。
っていう小四郎(小栗旬)がいたりして冒頭でもう釘付けの大河となっております。
時政パパゆるキャラかと思いきや
「頼朝の首を持っていけばなんとかなるんじゃねえかなあ」
ゆるキャラだと思ってた時政パパが、そんなことを言ったり
先述した首をざっくり落としたりと、ただゆるいだけじゃなくちゃんと武士の家長なんだなってとこを見せつけられた場面でしたね。
頼朝は今まで描かれてきた通り、ある意味二枚舌のような面があって人をたらしこむのがうまいけど、
戦が失敗して「お前たちのせいだ!」って
大将の器じゃないって時政パパに思われているのも垣間見えて
この先、源氏滅びて執権政治になっていくって教科書でさくっと読んだけど、どういうことだったんだろう?っていうのが、人間物語として描かれたストーリーから理解することができそうで、引き続き楽しみです。
なんといっても宗時兄
そして今回はなんといっても宗時兄ですよね😭
調子のいいことをいって、主人公を巻き込む
考えの足りない兄ちゃんかとずっと思ってきたんだけど
そんなことなかったですね。
ちゃんと家のことを見ていた。
ちゃんと関東のことを見ていた。
自分たちの権利を主張するために、使えるものがあるのであれば使う。
頼朝を大将の器ではないと理解していて、それでも
北条が坂東武者たちの頂点に立つという野望を叶えるためなら
自分がピエロ役になってでも、今は辛抱だと先の先を見ている!
そしてその宗時兄が殺られてしまって
その思い、思想ががっつり小四郎に託されてしまいましたよね(涙)
私、いいくにつくろう鎌倉幕府の後から
(いまはもういいくにじゃないんですよね?)
織田信長が現れる辺りまでの日本史があやふやなので、
この先どうなっていくのか詳しく知らないんですが
ざっくりは目にしたんですよ。
その史実を進んでいく小四郎義時の心のずしんと重しが置かれましたよね。
大将の器じゃない頼朝。
でも必ずしも器ではないと言い切れない素養と血筋のある頼朝。
坂東武者の野心も誇りもある時政パパ。
生き延びるためには大庭に頭を下げることもいとわないしぶとさをもつ時政パパ。
初めての戦で手が震えながらも敵を殺し、死の淵を歩きながらたくましく強くなっていく小四郎義時の今後を見守りたいと思います。
派手な時代以外を楽しく学ぶ
正直、大庭って誰?とか三浦って結局敵なの味方なの?とか
武田って?とか平安末期から織田信長が出てくるまでの時代がぼんやりしすぎて、
理解が追いつかないところもいっぱいあるんですが、こうやって振り返りながら
書き留めながら、苦手な鎌倉室町辺りの知識を深めていきたいと思っています。
一応歴史好きではあるんですけどね。
平安時代、信長秀吉家康、江戸幕府、幕末といういわゆる派手でみんな好きなところしか知らないので(笑)
この「鎌倉殿の13人」で、この先どうやって室町、戦国、につながっていくのかを知っていくことができそうですよね。